模写／社会人〈1〉

皆さんに好きな画家の作品や、写真などの画像資料を用意していただき、それをできる限り「そっくりそのまま」に描いてみます。

写真の模写と絵画の模写とでは少し意味合いが異なりますが、普段の自分のやり方を白紙にして、なるべく解釈を入れないように描く、という点では同じです。

劇的な、下からのライティングはアトリエでは出来ないので、とても面白いモチーフですね。

普段のデッサンと違い、形態を探る事が主旨ではないので輪郭や目鼻をトレースし、ひたすら忠実な再現を目指します。

そうすると、今までに無意識のうちにつくりあげた「自分ルール」や「クセ」と自然に向き合う事になります。

言葉ではなかなか説明できない、感覚的な部分での気付きがきっとあると思うのです。